自分は四六時中節約のことを考えて1円単位の節約も頑張っているけど、家族が無駄遣いや電気の消し忘れや水の出しっぱなしなど非協力的という状況は少なくありません。節約するのは難しいけど、浪費するのは簡単だし楽なんですよね。
そして、浪費したうえ、「そんなケチケチすることないよ」とこっちの節約のやる気まで削いでくるので厄介以外の何物でもありません。ちなみに、お金の動きを把握していない家族ほどこのセリフは言いがち。
そんな家族をなんとかして節約に協力させるように動きましょう!
今回は節約に非協力的な家族を協力させるために試したいことについてです。試したいことをお伝えする前にやってはいけない悪手があるのでそれを先にお伝えします。
理由や目標を伝えずにただただ節約を強制するのはNG
「無駄遣いばっかりして!」や「電気つけっぱなしにしないで!」、「また水を出しっぱなしにして!」などのように怒りたくなる気持ちもわかりますが、相手がやった行動を注意しても「よし!節約しよう!」という風にはなりません。
むしろ、怒られたことに逆ギレして喧嘩になったり、夫婦間に溝ができたりしてしまうのでより節約に協力させにくくなってしまいます。
そこで大事なのが節約する理由や目標、お金の動きを説明することです。なんで節約すべきなのか、節約したときのゴールは何なのか、どういう部分にお金を使っているのかを把握することでよっぽど思慮の足りない人でなければ、協力しようとはしてくれるようになります。
節約する理由や目標を説明
節約してお金を浮かせたいのには理由や目標がありますよね。
例えば、老後の蓄えや子どもの学校の費用、夫婦共通の趣味のための買い物など家庭によってそれぞれ違いますが、その理由を家族に説明してください。
このときにおおざっぱにではなく、○○のために○○万円必要だからと具体的な数字を出して説明したほうが説得しやすいです。
何のために節約しているのかわからないから協力する気がないという場合は、これをしてあげることで協力的になるでしょう。ただただ節約を強いられている状態と目標のために頑張っている状態とでは節約に対する意識が全然違ってきます。
節約とは違いますが、学校の勉強もただただやらされているときはやる気が出ませんが、○○になるためにやらないといけないと認識したら急にやる気が出てきますよね。あれと同じです。
お金の動きを説明
どの部分にどれだけお金がかかっていて、どの部分で無駄が多いのかを説明してあげましょう。
節約に非協力的な人の多くは、入出金の動きを全然把握していません。給料の入金や自分が買うものなどの目に見える出金は把握していますが、光熱費や通信費、雑費などの出金はわかっていないです。
毎月にどのくらいお金を使っているかを説明し、具体的に節約できる部分も教えてあげましょう。例えば、冷蔵庫を開けっ放しにしていたのがなかったら10円は節約出来ていたやTVを消していたら5円節約出来ていたなど。
節約に非協力的なのは夫の場合が多いですが、具体的なデータを出すと納得しやすいです。また、1年単位で考え、節約できる額を大きくして説明するのがおすすめ。1ヶ月で10円の節約というよりも1年で120円の節約という方が損している感じが出ますよね。
では、節約するための理由や目標、家計のお金を家族が把握したら協力してもらうためにいろいろと試していきましょう。物分りのいい人はこの段階でもかなり協力的になってくれますが、もう一押ししちゃいます。
家族に節約の協力してもらうために試したいこと
節約する気になってくれていても電気の消し忘れやトイレのフタの開けっ放しなどのクセはなかなか治りません。相手もするつもりはなくてもやってしまっているということが多いんです。そういう部分の意識改革をし、節約を成功へと導いていきましょう。
また、相手が協力的になっただけでもこっちのモチベーションも上がりますが、それだけでは家族全員の心が折れてしまう場合もあります。節約家は囚人ではないので、ご褒美というのも必要です。
では、試したいことを1つずつ見ていきましょう!
目のつく位置に貼り紙やふせんを貼る
電気の消し忘れはその部屋のドアに「電気はつけたら消す!」、トイレのフタの閉め忘れは便器や壁に「流す前に閉める!」と書いた貼り紙やふせんを貼っておきましょう。
目につきやすいところに貼ることで忘れるクセがついている人もそれに気づきやすくなります。「1回忘れると○円の損」という風に損した額がわかりやすいと尚良いかもしれません。
また、これでも改善されない場合は、相手に相当な忘れグセがあるので直すのに手こずります。どうしても直らない場合は、1回毎に罰金を取るようにするのもありです。相手も自由に使えるお金が減るのはさすがに嫌なのでそのうち改善していくでしょう。
家計を任せてみる
数値でも家計の状況をある程度把握できますが、実際に任せられたことで見えてくることもあります。どれだけあなたが節約を頑張ってきたのかもわかってもらえる場合が多いでしょう。
その家族が無駄にしている部分が多い分野(電気つけっぱなしなら電気代、水出しっぱなしなら水道代)限定で家計を任せたり、1ヶ月限定で家計のほとんどを任せたりしてみて、やりくりの難しさを実感してもらいましょう。
また、もしうまくいかなかったとしても相手を否定しすぎるのはよくありません。成功が全然見えない状態で怒られると節約自体のやる気をなくしてしまうかもしれないので注意。褒められるところを探したり、改善すべき点のヒントを出したりし、次の成功へつながることを言うようにしましょう。
小さな目標を協力してクリアしていく
まずは、簡単で小さな目標から家族で協力してクリアしていきましょう。
小さいことでも目標をクリアすることはモチベーションアップや自信につながります。また、協力してやっているのでチームワークも生まれ、節約に非協力的だったのが嘘だと思うくらい協力的になってくれるでしょう。
また、目標を立てる際は、期間の短い達成しやすい目標だけでなく、3ヶ月後、半年後、1年後の大きな目標も同時に立ててください。その大きな目標を達成しやすくするために小さな目標を立てるといった感じです。
節目の目標達成でご褒美を
小さい目標を達成することでもモチベーションは上がりますが、ただそれだけではモチベーションも続きません。
3ヶ月や半年、1年などの節目の大きめの目標をクリアしたときのご褒美制度を設けましょう。節約できたお金の中から一部還元し、普段はできないちょっとリッチなご褒美を自分たちに。
お金が貯まるというだけでも結構なご褒美ですが、目に見えるご褒美があるとやっぱり違ってきます。節約を長く続けるためには、ご褒美も大事。
そして、大きな目標までクリアするほど節約に協力的になった家族は連帯感抜群です。節約のことで喧嘩するようなこともなくなっています。
まとめ
- 家族が節約に非協力的なのは目標や理由、お金の動きを把握していないから
- その状態で節約を強いると家族仲が悪くなる場合がある
- 協力的にするためにはまずその問題を解決
- 問題解決後は貼り紙などでクセの修正、家計を任せることでより具体的な出金の把握、目標を立ててクリアしていくなどを実行