自宅でお風呂を沸かすのと銭湯に行くのはどっちが安いのかって気になりますよね。水道代やガス代の料金を計算してるときによく思います。
今回は誰もが1度は思い浮かぶ疑問について解決。水道やガスの料金、銭湯の値段が地域によって違うので今回は東京都を例に考えてみましょう。また、入る人数でも違ってくるので、夫婦(2人)でのデータとなります。
家のお風呂でかかる経費
経費を計算する前にいろいろと基本的なデータを確認していく必要があります。
まずは、一般家庭の浴槽の容量。メーカーによっても違いますが、200リットル~300リットルが一般的です。浴槽の70%~80%までためて入るので、140リットル~240リットルためることとなります。今回は間をとり、190リットルで考えましょう。(※お風呂の水は足さない設定)
次に、水道水を温めることを考えます。1リットルの水を1℃上昇させるためには1kcalが必要なので、190リットルなら190kcal。水道水の水温は年間平均17.1℃を利用します。
(引用:東京都水道局)
お風呂の温度設定は全国平均が41℃(※データ引用:ウェザーニュース)なので、41℃-17.1℃で23.9℃上昇させる必要があるということ。お風呂の温度とシャワーの温度はどちらも41℃で計算します。水道料金に関しては1リットルあたり0.24円で計算。
そして、シャワーで使用する時間や水量は個人差がありますが、1人10分、節水シャワー利用で9リットル/分で今回は考えます。夫婦2人で180リットルです。
また、給湯器の熱効率は平均の83%を使用。
それでは、プロパンガスの場合と都市ガスの場合でそれぞれ計算していきましょう。
プロパンガスの場合
プロパンガスのガス代は東京都の重量単価の平均474円(※データ引用:プロパンガス料金消費者協会)を使用します。発熱量に関しては24000kcal/m³。
上記の基本データとプロパンガスの料金を踏まえた上で計算していきましょう。
プロパンガス代金は水温の差に水量を掛け、ガスの発熱量に熱効率を掛けたものでで割り、ガス単価を掛ければ求められます。文字だとわかりにくいですが、下からは計算式を出すので安心してください。
お風呂の湯
上の文章を計算式にするとこうなります。
そこに実際に数値を当てはめると
さらに、水道代を計算すると
プロパンガス代と水道代を合わせて約154円です。
シャワー(夫婦2人で使用)
計算式は同じなので省略します。
さらに、水道代は・・・
プロパンガス代と水道代を合わせて約146円です。
1日あたりの入浴代
1日あたりの入浴代は約154円+約146円で約300円。
では、次からは都市ガスの場合で計算していきます。
都市ガスの場合
都市ガスのガス代は東京ガスの0m³~20m³までの単価142.66円(※データ引用:東京ガス)を使用します。発熱量に関しては10750kcal/m³。
上記の基本データと都市ガスの料金を踏まえた上で計算していきましょう。
お風呂の湯
計算式はプロパンガスと一緒で、発熱量とガス単価がかわってきます。
水道代はプロパンガスのときと一緒なので45.6円。
都市ガス代と水道代を足すと約118円となります。
シャワー(夫婦2人で使用)
お風呂のときと同じように、発熱量とガス単価がかわってきます。
水道代はプロパンガスのときと一緒なので43.2円。
都市ガス代と水道代を足すと約112円となります。
1日あたりの入浴代
1日あたりの入浴代は約118円+約112円で約230円。
プロパンガスの場合と比べると70円も安いという結果になりました。1日でこれだけ違ってくるので節約したい人は都市ガスを使うようにすすめる人がいるのもわかりますね。
アパートやマンションだと住民の署名や大家さんの承諾が必要ですが、1戸建てなら都市ガスへの変更も検討したほうがいいでしょう。
では、あとは銭湯の値段次第ですね。行ったことのある人はもう答えも出ているかもしれませんが、答え合わせにお付き合いください。
銭湯の料金
東京都の銭湯の料金は大人が460円、小学生以上中学生未満が180円、小学生未満が80円。(※データ引用:東京都浴場組合)価格は上限額なんですが、組合に入っている銭湯はどこも上限額と同額を設定しています。
今回は大人2人で考えているので、460(円)×2(人)で920円となります。ちなみに、全国の最安値は長崎県と宮崎県の350円。
銭湯はサウナやジャグジーなど家庭ではなかなか出来ない設備もありますが、料金だけで見ると結果は明らかですね。
家のお風呂 VS 銭湯 の結果
家のお風呂 VS 銭湯は家のお風呂の勝ちです。
料金 | |
プロパンガスの場合 | 約300円 |
都市ガスの場合 | 約230円 |
銭湯 | 920円 |
プロパンガスの場合でも600円以上の差がつき、都市ガスの場合は1回の銭湯の料金でお風呂に4日入れるほどの差となりました。
節約するためにはやっぱり家のお風呂ですね。息抜きのために銭湯やスーパー銭湯を利用するのはありですが、頻度はあまり高くしない方がいいでしょう。
まとめ
- 家のお風呂 VS 銭湯の料金対決は家のお風呂が圧勝
- プロパンガスと都市ガスの差も顕著に
- 1戸建てでプロパンガスの人は都市ガスに変更するのも検討