料理を作るときに野菜全部を使い切るのって難しいですよね。特に、作る量の少ない離乳食のニンジンやどれだけ食べるかをイメージしにくいたこ焼きのキャベツ、サラダの具としては欲しいけど余りやすいレタスなどは余ってしまいやすいです。
また、野菜を全部使い切ろうとしてレシピを組むと似たような味付けや料理にもなってしまいがち。その結果、こっちが使い切ろうとして頑張っているのにそれを知らない旦那や子どもから不満を聞くなんてこともあるでしょう。
そのため、最初から使い切ろうとは考えず、余った野菜の方をどう調理するか考えたほうが得策。
今回はそんな余った野菜の活用法を日持ちするバージョンと日持ちしないバージョンに分けてお伝えします。まずは、日持ちしない方からです。
余った野菜の活用法(日持ちしないver.)
まずは、野菜室の中身を確認し、余った野菜を把握しましょう。
理想としては冷蔵庫を開けなくてもある程度中身を把握している状態。何が余っているのかわからないと使い切るのは不可能です。そして、把握することを意識するだけでも無駄が減ってくるはず。これだけでも節約につながります。
ちなみに、セロリやゴーヤ、パクチー、パセリなどクセの強い野菜ばかり残っている人は、普段の買い物を改めた方がいいかもしれません。クセの強い野菜は使える幅が狭く、苦手な家族も多くて残りやすいでしょう。家族がみんな好きで余らないなら話は別ですが、そうでないならなるべく買わないようにしましょう。
それでは、余った野菜の活用法として代表的なスープから紹介します。
スープ
スープは煮込むことによって多少固い野菜も食べやすくしてくれますし、野菜のエキスが出て味もUP。クセやアクの強い野菜でなければ、何種類も入れられるのもスープの利点です。クズ野菜に近いものでも美味しく食べられます。
また、ミネストローネやコンソメスープ、カレースープ、和風スープ、中華スープなど味のバリエーションも豊富。難しい工程はなしで自分のレパートリーを増やすことが出来ます。
玉ねぎやニンジン、とうもろこしなどがたくさん余っている場合はポタージュなんてのもあり。
かき揚げ
油で揚げるとほとんどのものは美味しくなるということでかき揚げ。スープほど一度にたくさんの量を消費できませんが、いろんな種類の野菜をいっぺんに消費することが出来ます。桜えびがあるとひと味違ったかき揚げに仕上げられますよ。
そして、かき揚げをそのまま食べても美味しいですし、かき揚げ丼というのもあり。
カレー
余った野菜をカレーに入れて煮込んでもいいですし、素揚げして一緒に食べてもOK。
カレーほど味が濃いものならセロリなどのクセが強いものも消費可能です。カレーの中に入れちゃえば、家族から文句を言われることもほとんどないでしょう。
スムージー
緑黄色野菜が余っているならスムージーもおすすめ。ゴボウや玉ねぎ、じゃがいも、セロリなどは向いていません。
そして、種類もあまりたくさん使えませんが、1度に消費できる量はなかなか。
スープ、かき揚げ、カレー、スムージーをレパートリーに加えれば、余った野菜をかなり消費できるはずです。
では、ここからは日持ちする方をお伝えします。
余った野菜の活用法(日持ちするver.)
日持ちする方は一品料理にはなりませんが、おかずが何もないときや野菜出汁が切れたときなどに活躍します。日持ちする方を先に作ることを考え、それでも余ったものは日持ちする方の活用をするのが賢いです。
それでは、余った野菜の活用法で王道の漬物から紹介していきます。
漬物
漬物というとぬか漬けをイメージしますが、その他にも味噌漬けや唐辛子漬け、醤油漬け、塩麹漬け、ブランデー漬けなど様々な漬け方があります。
ぬか漬けは毎日かき混ぜてやる必要がありますが、漬けるだけなので難しい作業も必要ありません。漬け方がわからないという人もいるかもしれないので、味噌漬けの動画を貼っておきます。
ピクルス
ピクルスは欧米風の野菜の酢漬け。本来は魚介類や肉などの酢漬けや自然発酵食品のことも指す言葉ですが、日本では野菜の酢漬け限定で使われます。
ピクルスはピクルス液さえ作ってしまえば漬けるだけ。ぬか漬けや浅漬けなどと比べるとひと手間いりますが、これもレパートリーに加えるべきです。2018年は酢が流行っているのでやる人も多いかもしれませんね。
ベジブロス
他の活用法を駆使した後に捨ててしまうような部分を「ベジブロス」として活用しましょう。捨ててしまう部分はフィトケミカルが豊富なのでもったいないです。だけど、そのまま食べるわけにもいかない部分なので出汁として活用するというわけ。
「ベジブロス」ではなく、「野菜ブイヨン」と呼ぶ場合もあります。
スープや鍋の出汁として使ったり、ソースを作るのに使ったりと他の出汁と同様の使い方が出来ます。
また、冷蔵保存だと3日程度しか持ちませんが、冷凍保存すれば1ヶ月以上保存することが可能。1度に使い切れない分は冷凍しましょう。
まとめ
- 野菜を最初から使い切ろうとすると失敗しやすい
- 野菜は余らせていいのでそれをいろんな料理へ活用させよう
- 日持ちはしないけど、スープやかき揚げ、カレー、スムージーなどに利用可能
- 日持ちする方だと漬物やピクルス、ベジブロス(野菜ブイヨン)などに利用可能