衣替えしているときに虫食いを発見したらショックですよね。それがお気に入りの服だったら衣替えを中断し、テンションが復活するまで時間が必要なくらいです。
防虫剤くらいの対策はどこの家でもやってるけど、それでもやられてることがありますよね。
また、虫食い、虫食い言うけど、気づいたときには食べ散らかされた後で、どういう虫なのかは知らないなんて人も少なくありません。
今回はそんな虫食いの正体や予防、対策についてお伝えします。
衣類を食い散らかす虫の正体
衣類を食い散らかす虫は、「ヒメカツオブシムシ」、「ヒメマルカツオブシムシ」、「イガ」、「コイガ」。こいつらの幼虫が食い散らかしの正体です。
「カツオブシムシ」はカブトムシの仲間で、「イガ」はガがついているだけあって蛾の仲間。カツオブシムシは夏前くらいに家の中を飛んでることもあるので、そういうのがいたら幼虫がいると思った方がいいでしょう。
ちなみに、画像検索は気分が悪くなる可能性があるのでやめたほうがいいですよ。検索するとしても幼虫はやめておき、カツオブシムシやイガってどんなやつかなくらいにしておくことをおすすめします。
また、これらの成虫は1度にたくさんの卵を産み、たくさんの幼虫が数ヶ月間かけて成長するときに衣類を食い荒らすんです。中でも被害を合う可能性の高いカツオブシムシは産卵期が4・5月なのでその期間から少し後は特に注意しましょう。
なぜ、衣類を狙う?
「カツオブシムシ」などの幼虫は暖かくて暗い場所を好みます。さらに、衣類という餌があって居心地の良い環境です。人間にとってのお菓子の家みたいな環境なので居座ってしまうといった感じでしょうか。
虫が狙う衣類
やつらも服だったらなんでも食べるというわけではありません。ポリエステルなどの化学繊維は狙いません。例外として、皮脂やホコリなどがついているとそのついでに食べて穴があく場合があります。
セーターを狙うイメージがありますが、その通り。ウールやカシミヤなどの動物性繊維は狙われやすい素材で、植物性繊維のシルクも狙われやすい素材。
そのため、結果的にお値段も高めでお気に入りの服を狙ってくるというわけです。
基本の予防策は防虫剤
虫がつかないように見張っているわけにもいかないので、虫食いの対策は防虫剤を使いましょう。各メーカーが研究・開発しているものなので、使い方を間違わなければ、虫食いをかなり防げます。
防虫剤の種類は主に4つで、樟脳、ナフタリン、パラジクロロベンゼン、エムペントリン(ピレスロイド系)。無臭で効果があり、持続性も高いのでエムペントリン(ピレスロイド系)が主流です。元が無臭なので芳香剤のにおいのする商品などもあります。
金属のボタンなどがついた衣類には使えませんが、汎用性も高いです。金属のボタンがついたものに使いたい場合は、同じピレスロイド系のフェノトリンが使われたものを使うといいでしょう。
小さい文字ではありますが、防虫剤には注意書きが書かれているのでそれを熟読してから買うことをおすすめします。有効期間が長いので使い始めた日をメモしておくのもおすすめ。
また、防虫剤は上の方に置くことと衣類をギュウギュウ詰めにしすぎないことも大事。防虫剤は空気より重い気体なので下に置いても効果が出ませんし、ギュウギュウ詰めにしちゃうとその気体がうまく回りません。
ちなみに、防虫剤を使っているときに風通しをよくすると、防虫剤の成分まで出てしまうので注意。使う前までは風通しをよくしておくといいですが、使いだしたら変に開けない方がいいです。
防虫剤以外の予防策
防虫剤だけでもかなりの予防になりますが、2つのことをすることで更に予防できる確率を上げることが出来ます。
それが洗濯することとアイロンをかけること。
洗濯することで目に見えない虫を洗い流すことが出来ますし、熱に弱いのでアイロンで洗濯で流せなかった虫まで退治することが出来ます。
今年は着なかったのでそのまま保管しちゃうなんてことをやってしまいがちですが、虫食い予防のために1度洗ってアイロンをかけたほうがいいです。
まとめ
- 虫食いの正体はカツオブシムシとガの幼虫
- 幼虫は長い間タンスやクローゼットの中で服を食い荒らす
- 動物性繊維や食物繊維を狙い、化学繊維は苦手
- 虫食い予防は王道の防虫剤がおすすめ
- 防虫剤以外には洗濯とアイロン